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日本が原発を持った理由

 
 
この動画の45分45秒以降からの抜粋(小出氏の発言より)
 
・原子力には殆どメリットはない。
 ウランは地球上には殆どないので、もともとメリットはない。
 今の世界のエネルギーを全て原子力で賄おうと思ったら40年も持たないほど
 とっても貧弱なエネルギー。そんなものを膨大な危険と秤をかけて取引をする
 必要もないほど馬鹿げたもの。
 
・原子力は核分裂を起こさせてエネルギーを取り出そうとするもので、その過程で
 核分裂生成物という死の灰ができる。それができなければエネルギー自身を取り
 出すことができない。核分裂生成物とは圧倒的に危険な物。
 火力発電所を動かして出るのはせいぜいCO2のみ。CO2は温暖化の原因とか
 言われているが、地球にはなくてはならないもの。それを悪者みたいに言って、
 原子力が生み出す核生成物については一切何も言わない。地球に優しい、エコ
 だ、クリーンだという宣伝というか嘘がまかり通っている。
 核生成物の危険性はとてつもなく大きすぎてヘタすれば今回の福島の事故のよう
 なことになってしまうと言うことは、皆知っていた。だから都会には建てられないか 
 ら過疎地に押し付けたわけで、そのつけを、今、日本言う国で払っているわけで
 す。
 
・60~70年にかけて世界中が原子力に夢をみたが、米国に関してはその夢から
 74年に覚めた。それまで物凄い勢いで原子力を造ってきたが、74年をピークに
 それ以降、計画中のものは当然、建設中の原発さえキャンセルされた。
 そんな中で米国で79年にスリーマイル島の事故が起き、それ以降30年に渡って
 一基の新規立地もない。米国の原子力産業は崩壊してしまっている。
 
 ヨーロッパが原子力に見切りをつけたのは77年か78年。それまでうなぎのぼりだ
 った運転中、計画中、建設中のものが次々にキャンセルされるという時代に入って 行った。欧米は、原子力にはメリットと考えていたのものは殆どなく、デメリットはと
 てつもなく大きいと言うことに気がついたので撤退を始めた。
 日本だけそうならなかった理由は、日本のお上(かみ)意識(に従う)と言う歴史に ある。国策として原子力をどうしてもやり続けると国が決めたから、それに殆どの
 人が追従する、そういう歴史がある。その他にも電力会社や三菱・日立・東芝とい
 う巨大原子力産業の儲けの話もあるが、何よりも国家としての思惑が一番の理由
 だった。
 
・昨年の秋、NHKが放送した「核を求め続けた日本」という番組があり、そこで描か
 れたことは、日本は平和利用といいながら原子力発電所を続けるこで、核兵器を
 つくる能力を手に入れたい、初めからそうだったと言うことだった。
 日本は先の大戦で負けて、敗戦国として二等国になったが、いつまでも二等国で
 いたくないと言って同じ敗戦国のドイツに「核兵器を一緒につくらないか」と持ちか
 けた。
 
・米国・ロシア・イギリス・フランス・中国の5カ国は国連常任理事国だが、どうして
 その5カ国が常任理事国かと言うと、戦争で勝ったからと言うだけでなく、核兵器
 保有国であるから。
 核兵器を持っていることが現在の世界を支配する一番基本的な条件であるわけ
 で、日本は何としても一等国になる為に、いつでも核兵器を作れる条件を持って
 いたいということが必ずあった
 「核を求め続けた日本」の番組でもそう報じられているが、もともと日本の外交文
 書にきちんととそう書いてある。
 核兵器の材料になるプルトニウムを手に入れる、そしていつでもミサイルに転用
 できるロケット技術も懐に入れておく(宇宙開発をやって原発もやると言うこと)が
 必要だと政府の文書のあちこちに書いてある。
 日本は国家としてちゃんとそれを勧めてきたのだと思う。
 
最初は原子力は「兵器としての技術」だったわけが、国策的な目標はもう風化して
 いて、現役として動いているのは利権の絡んだ集団。本当に核武装して米国と一
 戦を構えようと言うような政治家は殆どいない。今となっては核オプションは亡霊と
 なっている(が、原発は残っている)
 ↑ここの段落は、司会者の意見です。
 
・こういう事故が現在進行中であるにも関わらず、日本では原子力発電所は現在
 まだ動いている。なぜ動いているかと言うと、「夏になって停電したら嫌だから」
 「電気は絶対必要だ」と言う日本人が多いから。
 その事に関して私はデータをつけて、今、現在即刻原発を全部やめても、日本の
 電力供給には全く支障はないと説明しているが、そんなことはどうでもいい。
 電気が足りようが足りなかろうが原子力なんてものはやってはいけない。
 そういうふうに日本の人たちが思えないということに、私は今、かなりの絶望感を
 持って現実に向き合っている。 


ここに出来て来た番組は、2010年10月3日(日) 午後9時00分~9時49分
NHK総合テレビ
として放送されたようです。


(SERENA)
当初の目的はそういうことだったのかも知れませんが、今、この時代において、原子力発電所で使われるプルトニウムを核兵器に転用しようと本気で政府は考えていないのではと思いますが、国策として原発を推進していくという当初の目的だけが残っていて、今ではそう簡単に引き返せないがんじがらめの状態に政府が陥ってしまっているような気がします。
世界中で原発見直しがされている中で、事故を起こし放射能汚染を撒き散らしている当事国の日本だけが、見直しを検討さえしそうにないということに私は驚き呆れています。というか、理解できません。
 
世論が存続を希望しているからという言い訳を政府に与えてはいけないと思います。無作為の人を対象にしたアンケートで過半数の人が未だに原発存続を希望しているということのようです。(積極的に原発を支持する人と、危険だとわかっていても生活のためには仕方がないという人を合わせて過半数)。
それが本当であるなら(つまり悪意的なカウント操作や作為的なデータ収集が行われていないなら)、それはマスコミを使った一種の洗脳の成果だと思いますが、日本人にとって一番大切なものが、地球の環境や人間をはじめあらゆる生命の安全を優先すると言ったことよりも、自分の便利な暮らしや物質的豊かさの方に価値が移ってしまったことの証だと思います。
本当の幸福は、そういう物に基づいているわけではなく、まず安全な環境の中で家族や友と交わされる温かな交流の中で生み出されるものであること、その為に少しくらい不自由な思いをしても心は満たされるのだということに、1人でも多くの人たちに気がついて欲しいと思います。
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