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与えられたもの


初期ロシア語で、ダーチャとは『与えられたもの』という意味だったそうです。

Wikipediaによると、『ダーチャの土地は国家や企業組合から希望者に安価で支給され、土地を与えられた市民は自分たちで菜園や小屋などを整備した。・・・・経済が著しく混乱していたソ連末期やロシア共和国初期・・・・ロシア国民にとって、自給自足という最終手段で食料を得る最後の砦の場でもあった。』

今は豊かな日本でも、これからは何が起こるかわからない。だから、私も家族を守るために、ダーチャのようなものが必要だと考えていました。それは、昨年の8月のこと。

「でも、そういう場所に行くにも、うちには車がないから、通う手段がない」ことに気が付きました。だから、お金を貯めて、2~30万の軽自動車を中古で購入しようかと考えていました。

その時、天界の夫の声が聞こえました。「車はもう既に用意してある」と。誰かが車を「はいどうぞ」とプレゼントしてくれない限り、そんなことは起こりえるはずがないじゃない!と、その時の私は、そう思いました。

その1週間後、私は、誰かが「はい、どうぞ」とプレゼントしてくれた自動車の所有者になっていました。

本当に、こんなことが起きるのだなと思いましたが、これまで私の人生に起きたことを考えたら、今更それほど驚くことでは、ありませんでした。
知人が、新車に買い替える為に、廃車にしようと考えていた車を、ふと「この車、要りますか?」と、私に訊いてくれたお蔭で、私はその後、その車で、ダーチャを探し始めることができました。

農地だけでもよかったのですが、少しくらい休憩できる小屋がついているか、小屋を建てられる場所があればいいなと思っていました。数か所を見に行きましたが、どれもピンと来ません。というか、高すぎるのです。まったく手が出ませんでした。

だけど、私にはわかっていました。
実際、アクションを起こすこと(自分で探すこと等)は重要だけど、それは、ベストなタイミングで、私が予想もしていないような思いがけない方法で、ちゃんと「与えられる」ことを。
それが、いつ、どこに、そして、どのようにして「与えらえる」のかはわかりませんが、必ず用意されることを確信していました。

秋の間に、何か所か見に行った私たちは、それだけでなぜか満足してしまい、もう探す必要はないように感じ、ダーチャ探しの旅は終わりました。

だけど、あきらめたわけではありません。信じて待つことにしたのです。もし、それが私にとって本当に必要ならば、天界の夫は用意してくれるだろうし、不要なら用意されない、それだけのことです。

年が明け、立春が過ぎた頃です。ダーチャが、与えられました。

それは、やはり、まったく思いがけない方法で!しかも、ほとんどタダ同然でした。放棄されていた場所なので、地主さんは、最初なかなか賃料をとってくれなかったそうですが、交渉して、やっと月額3000円で貸してもらうことになったそうです。二家族で借りるので、一家族1500円です。

そんなに安いなんて、どんな荒地なのかと思いますよね?
こんな、場所です。


これは全景ではありません。広すぎて写真に納まりません。

小高い山の中腹、南斜面に開けた、日当たりと景色の良い土地です。
数年間、放棄されていたので、最初は、土地を一面、枯草がおおっていました。それを取り除くと、ふわふわの豊かな土がありました。


何よりも嬉しいのは、この土地には、ログハウスがついていることです。ロフト(屋根裏)付の8畳一間ですが、この狭さは理想的です。掃除が簡単。でも、ゆっくり休憩もできる広さです。

でも、もっと嬉しいのは、ここには、ミカンや八朔、梅などの果樹がたくさん植えられていることです。初めて、この地を訪れた時も、完全自然農のかんきつ類が、たわわに実っていました。食べると、とてもおいしいのです。人間が手を入れなくても、自然はこんなに美しくておいしいものを作ってくれるのですね。









この土地を初めて訪れた時、この土地を守る神様に挨拶をしました。すると、それに応えるように光が差し込みました。光溢れるこの土地を、『光の庭』と名付けました。

それから、この土地に手を入れる前に、大地と、地球と、この土地に生える全ての植物と、ここに住む生き物、妖精、に許可を請いました。この土地で豊かな恵みがもらえるように、太陽と月と風と星にも祈りました。

これからは、それら全ての物たちと共同作業で、作物を育て、美しい畑を作っていきたいと思っています。

この土地は、ダーチャ、まさに神に『与えられた』場所なのです。

最後に、このダーチャの敷地と、その周辺の、早春の美しい写真を掲載します。















これから時々、ダーチャ便りを発信していきます!

                                              Serena




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