太陽熱冷蔵庫って知ってますか?
電気も細かい構造もなく、ポータブルで半永久的に使える冷蔵庫があるんです。
これを発明したのはイギリスの当時21歳の女学生さん。
昨年はこれの功績でノーベル賞受賞者(平和賞2人、経済学賞1人)の主催するオスロ・アワードを受賞しました。
さてお待ちかね。
どうやって冷やすのか?
この冷蔵庫はたったの5段階の構造しかありません。
1.まず二重構造のシリンダーを作る。
外側の方は木でもプラスティックでもある程度硬度があれば実質何でもいい。この外側のシリンダーにはサイドに複数の穴をあけておく。
2.内側のシリンダーはメタル素材で作り、穴などは空けない。
3.内外のシリンダーの隙間に土やウールなど水を吸収する素材を詰め込む。
4.熱い外部熱や太陽光がこの隙間の濡れた素材を温め蒸発させる。
水が蒸発する時内側のシリンダーから気化熱を奪い、内側のシリンダー内は6℃まで冷やされる。
5.隙間の素材を濡らし続ければ、この冷却作用は働き続ける。
なんともまぁ簡潔で実用的かつ低コスト!!
簡単なものですが簡単であるからこそスゴい発明だと思います。
実際にナミビア、南アフリカ、ザンビア、ボツワナ、ジンバブエの家庭ではもう使われているんだとか。
目のつけどころがいいですよね、気化熱。
「お風呂から出た後キチンと拭かないで部屋をウロウロしていて気がついたら身体が異常に冷たくなっていた」
なんて事誰にでも少なからずありますよね。
まさしくその状態を恒常的に維持するシステム。
面白いですよね。
学生の頃凍らしたペットボトルにタオルを巻いて学校に持って行ったら帰るまでタオルごとガチガチに凍ったままだったあの現象も大まかにはこの気化熱も関係していますよね。
この方式ってスターリングエンジンでの太陽熱発電とスゴく相性良さそうですよね。
方や太陽熱で温め、方や冷やす。
実験してみたいですね。
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(毎日ボタン)電気のいらない太陽熱冷蔵庫
- 2012/12/23
- 02:39
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