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嘆願

 
この詩は、2012年8月17日に書いたものです。
この時と、今の心境は変わっていますが、その時に書いたままの形でを掲載します。
 


この世界で生きている現実感はさらに薄れ
これは仮の人生、仮の家族という実感だけが強くなっていく
この苦しみを理解できる人が誰かいるだろうか

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「嘆願」
 
心を覆う不安の影
私の心の半分は
いつも誰かの物のよう

何に怯え
何に震え
何を憂えているのか

憂えたところで
この世界を
私が変えることなどできないというのに

この世界で
生きて行く家族を見守るしかないというのに

強くなれ
強くあれと
願うしかない私

それでさえ
母親の切なさというよりも
神の視点でしか見れない
そんな自分にとまどっている


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そして
私の願いは嘆願となる

人よ
心の中の
一番美しい部分を
最大限に輝かせ
この世界を照らしておくれ
輝かせておくれと

鈍く濁った海の底から
まっすぐ天に駆け上る
光の柱をうち立てて
清らかなあなたの心で
光の海へと変えておくれ

ここで生きて行く
私の子どもや友たちが
そして全ての良き人が
白くまばゆい光を発し
この世界を変えてくれるだろう
美しい光の世界へと変えるだろう

そんな夢を見ながら
私は静かに泣いていた

あなたの強さを信じたい
人の美しさを信じたい
この世界の未来を信じたい
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