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TED:次なる可能性を秘めたSixthSenseテクノロジー

これは本当にすごい技術です。将来、こんなことができるようになるだろうとは思っていましたが、もう実現していたのですね。そして、一番感銘を受けたのは、彼がこの画期的な発明を、誰でも使えるようにオープンにしようとしていることです。素晴らしい青年が、また一人現れたと思いました。
是非、動画をご覧ください。
 
 
 
 
 
掲載できる文字数の関係で、文字起こしは後半部分だけを転載しました。
 
どれも私が初期にやった探求です。私の目的はずっと、2つの世界を継ぎ目なく結ぶということでした。これらの実験には、どれも1つの共通点があります。身の回りの世界の一部を、デジタル世界に持ってこようとしていることです。モノの一部や実生活の直感的な面を、デジタル世界に持ち込んでいます。コンピュータをもっと直感的に使えるようにしたかったのです。
 
しかし、私たちが興味を持っているのは、コンピュータ自体ではないということに気がつきました。私たちに関心があるのは、コンピュータの中にある情報です。私たちは物事について知りたいと思います。どんなことが起こっているのかを知りたいと思います。
 
それで去年の初めくらいから考えるようになりました。「このアプローチを逆にすることはできないだろうか?」
デジタル世界を取り出して、日常生活の中に投影してみたらどうだろう?ピクセルデータは、 このポケットに入る四角い装置の中に収められています。日常生活の世界へそれを解き放てるなら、ピクセルをいじるために新しい言語を覚える必要もなくなるのでは?
 
この夢を実現しようと、私は大きなプロジェクタを、実際頭に載せてみました。ヘッドマウントプロジェクタというわけです。バイクのヘルメットに切り込みを入れて、プロジェクタがうまく載るようにしました。そうやって、デジタル情報で身の回りの現実を拡張できるようになりました。
 
しかし後になって、私はそのデジタル情報も操作したいと思うようになりました。それでデジタルの目として、小さなカメラを付けました。その後 もっと改良して、コンシューマ向けのペンダント型を作りました。それがご存じのSixthSenseデバイスです。
 
このテクノロジーが特に興味深いのは、自分の行くところはどこへでもデジタル世界を持っていくことができるという点です。どこか壁を見つけ、それを操作面として使うことができます。カメラがジェスチャーを捉え、様々な身振りを解釈します。初期のバージョンでは 、ご覧のようなカラーマーカーを使っていました。どこの壁でもかまいません。壁の前で立ち止まって投影します。追跡するのは一本の指だけではありません。両手の指がすべて使えます。だから、地図を両手でつまんで、拡大 縮小ができます。カメラで実際にやっているのは、エッジ認識や色彩認識、そのほか沢山の細かいアルゴリズムによる処理です。技術的には結構複雑なのですが、結果としては、直感的に使えるものになっています。
これの楽しいところは、外に持ち出せるということです。カメラをポケットから取り出すことなく、ただ、写真を撮るジェスチャーをするだけで、写真を撮してくれます。
 
(拍手)
 
どうも
 
写真を撮ったら、どこでも壁を見つけて、写真を映して見ることができます。
「よし この写真にちょっと手を入れて、友達にメールで送ってやろう」
私たちは、コンピュータの世界と、日常の世界が混じり合う時代を迎えようとしているのです。適当な壁がないときには、自分の手のひらの上で簡単な操作をすることもできます。手のひらでダイヤルしているところです。カメラは手の動きを認識するだけでなく、さらには手に持っているモノを認識することもできます。
 
たとえば、ここでやっているのは、手に取った本の表紙を、何千何万というオンラインの情報と照合し、どの本かを調べています。どれかわかったら。、その本のレビューを表示したり、ニューヨークタイムズのサイトにある音声による解説を引っ張ってきて、実際の本を手にしながら聞くことができます。
(…ハーバード大学で行われた有名な講演で…)
これは、オバマ大統領が先週MITを訪れたときのものです
(…特にMITの2人の傑出した教授にお礼を言いたい…)
私は彼の講演のライブビデオ、 外で新聞の上で見ているわけです。あるいは。コンピュータを使わずに。新聞でライブの天気情報を見ることができます
 
(拍手)
 
私が帰るときには、搭乗チケットで飛行機の遅れを確認できます。iPhoneを取り出して、アイコンを叩くまでもありません。この技術は…ええ (笑)、モノばかりでなく、 人との関わり方も変えます。お遊びとして、 ボストンの地下鉄に乗って電車の床で卓球ゲームをすることだって出来ます。(笑)
このようなテクノロジーが生活に溶け込むとき、できることを制限するものは自らの想像力だけです。
 
私たちが扱うのは、日常生活のモノばかりではないと言う人もいるでしょう。実際、会計とか編集とか、いろんなことをします。そして、あなた方の多くは、次世代のタブレットPCが、市場に登場するのを心待ちにしていることでしょう。私は、それをただ待っているのではなく、自分のを、紙切れを使って作ることにしました。私がやったのは、Webカメラにはマイクが入っているのですが、それを取り出して、クリップにして紙に付けられるようにしました。どんな紙でも使えます。そうすると、紙にタッチしたときに、タッチ音が出るようにできます。実際の指の動きは、カメラが把握します。
 
もちろん、映画だって見ることができます。
(、んにちは 僕はラッセル荒野探検隊 第54隊の隊員です)
それに、ゲームも。
(エンジン音)
ここでは、紙をどう持っているかをカメラが把握して、レーシングゲームを操作しています。
(拍手)
 
見ることができることについては、お分りいただけたと思います。Webサイトやコンピュータ画面、
紙切れの上で見ることができます。どこにいようと、もっと面白いのは、これをもっと生きたものにするということです。自分の部屋に戻ったとき、情報をつまんで、パソコンの上に落としてやれば、続きを大きなパソコンでやることができます。
 
(拍手)
 
コンピュータだけではありません。紙にもできます。紙の世界で遊ぶのは、とても面白いです。資料の一部をこちらに取って、別なところからも何か取ってきて、情報をその場で修正できます。
「よし いい感じにできたぞ印刷しよう。」
そうして印刷します。このような、20年くらい前にやっていたやり方のほうが、2つの世界の間で行き来する現在のやり方より直感的です。
 
最後になりますが、身の回りのモノに情報を統合することで、これら2つの世界の溝を埋め、デジタルデバイドをなくせるだけでなく、もっと身の回りの世界と繋がり、もっと人間らしく生きられるようになると思います。そして私たちは、機械の一部みたいにならずにいられるでしょう。
以上です。
 
(スタンディングオベーション)
 
どうもありがとうございます。
 
(拍手)
 
プラナフ、はっきり言って 君は天才だよ。本当にすごいよ。これをどうするつもり?会社を作る予定はあるの?それともずっと研究を続けていくの?
 
実際、メディアラボのスポンサーの中には、この技術をどう発展させるかに関心を持つ企業がたくさんあります。たとえば、携帯電話会社は、インドのNGOとは違ったことを求めています。
「どうして'Sixth Sense' (第六感)しかないの?障害者のための'Fifth Sense'(第五感)があってしかるべきだ。この技術を使えば、彼らが別な仕方で話せるようにできる。」
 
君自身の計画は? MITにずっといるの?これで何かするの?
 
これをより多くの人が利用できるようにして、誰でもSixthSenseデバイスを開発できるようにしたいと思っています。これのハードウェアを作るのは、そんなに難しくはありません。このソフトウェアは、オープンソースにする予定です。たぶん来月あたりから公開します。
 
そいつはすごい!ワオ
 
(喝采)
 
いつかインドに戻ってこようと思っているの?
 
ええ もちろん。
 
どういう計画?MITとインドで 時間をどう切り分けるつもり?
 
ここには多くのエネルギーがあり、学びがあります。ご覧いただいたものは、私がインドで学んだことを元にしています。そして、コスト効率に目を向けるなら、このシステムは300ドルです。テーブル型PCみたいなものは、2万ドルもします。あるいは、あの2ドルで作ったマウスジェスチャーシステムは、同じようなものが、当時は5千ドルくらいしました。あるカンファレンスで、座長のアブドゥル カラム見せたら、こう言ってくれました。
「バーバー原子力研究センターでも、ぜひこれを使わなきゃ。」
私はテクノロジーを、研究室に閉じ込めておくのではなく、たくさんの人に届けるということにワクワクします。
 
(拍手)
 
TEDで会った人の意見を聞くと、君は現在の世界で最高の発明家の1人だと思う。君をTEDに迎えられて、とても光栄に思います。どうもありがとう。実に素晴らしい。
 
(スタンディングオベーション)
 
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