=====(追記:2012年2月12日18:08)
『東電によると、同日午後2時すぎに、温度上昇を続けていた温度計の1つが82度を示したといい、東電は同2時20分、保安規定が定める「運転上の制限」を満足していないと判断、経済産業省原子力安全・保安院に連絡した。』
ついに80度を超えました。
産経新聞は「冷温停止状態の条件満たさず」と言うタイトルで報じていますが、そもそも、「冷温停止状態」が馬鹿げたものである事は言うまでもなりません。
また、先日、藤村官房長官が、80度超えを見越して以下のような発言をしています。
『藤村長官は「1カ所が80度を超えても冷温停止状態に影響しない」と語った。』
日本政府は、どこまで、安全神話を守り抜こうとしているのでしょうか。
僕達にとって重要なのは、水が沸騰すれば、蒸気の大量発生と共に、放射性物質が、格納容器の外へ、大量に放出されることです。
今後、放射性物質の量に気をつけなければいけないわけです。
=====(追記ここまで)
『 東京電力は12日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計の一つが、同日正午現在で79.1度に達したと発表した。昨年12月の「冷温停止状態」宣言後で最高値。』
『温度計の誤差を考慮し、80度を超えると「冷温停止状態」の条件を満たさなくなる。東電は温度計の故障もあり得るとする一方、原子炉への注水量を増やす。』
『11日午後9時には73.3度まで上昇。さらに注水量を毎時1立方メートル増やし同14.6立方メートルにしたが、効果がないため、12日午後にもさらに毎時約3立方メートル増やす予定。』
毎時、17.6立方メートル(17.6トン)の注水となる予定。これは、1日あたり、422.4トン(立方メートル)ということだ。
どんどん注水量が増えていく。この水はどこに行くのか。
『高温を示している温度計のデジタル表示は数秒で変わる状態のため、故障の可能性も残るが、東電は実際に温度が上がっていると想定して注水量を増やす』
では発表されている値は、どういう値なのでしょうか。数秒で変わる状態というならば、どういった値を発表しているのか。つまり、発表されている数字は、数秒後とに変化する数値の低い方の値なのではないか、という疑いが出てきます。
『東電は11日夜に注水量を毎時約1トン増やしたが温度が下がらないため、12日にも、2号機の原子炉に約1トンのホウ酸を溶かした水を注入したうえで、注水量をさらに同3トン増やす方針。』
再臨界の疑いが拭いされていないわけですね。
それにしても紛らわしい日本語を使いやがって。「約1トンのホウ酸を溶かした水」……。1トンは「ホウ酸」の重さなのか、「水」の重さなのか。もうちょいちゃんと書けよほんと。
『格納容器内の気体を調べたところ、放射性キセノン135は検出されず、東電は「再臨界はない」としている。』
再臨界がないなら、なぜ、ホウ酸を溶かした水を注入するのか。疑惑がぬぐい去れないからだからだ。